プレイステーション2(以下PS2)のコントローラーが壊れて、勝手に操作されてしまう症状になりました。調べてみるとPS2に接続するコネクターの根本あたりで、ケーブルが断線しかかっている様です。
修理するにはケーブルの断線した部分を取り除き、コネクターへケーブルを繋ぎ直せばいいのですが、このコネクターは分解できそうな感じではありません。
そこでコネクターを、溶断して中の構造を調べてみました。ホットカッターは持ってないので、カッターをバーナーで加熱しながらプラグを少しずつ切り刻みました。
コネクターは、PS2本体に差し込むプラグ部分、それに被せるカバー部分の、2つの部品から構成されていました。
プラグとカバーの接続には、接着や溶着では無く、ツメによるはめ込みが使われています。
ツメはプラグの表裏に2箇所ずつあって、カバー側の4箇所の溝に引っかかるようになっていました。
コンタクト用のピンは、導線に圧着された物が使われていました。
※ | 生産ロットによって内部構造が変わることはあるかもしれないので、お手元のコントローラーを分解してこの通りになるかどうかは保証致しかねます。 |
プラグ部分(写真左側)、カバー部分(写真右側)となります。
コネクターの挿入方向を示す矢印の左側まで溶けていますが、この部分を溶断する必要はありませんでした。
プラグ部とカバー部を接合するための、ツメ(写真上側)と、ツメを引っかけるための溝(写真下側)が見えます。
真っ二つになったカバー部分を並べた写真です。
カバーの下面(写真上側)、カバーの上面と(写真下側)の内側に、ツメを引っかけるための溝が2つずつあるのが分かります。
PS2本体へ挿入するプラグ部分裏側の写真です。
裏側にもツメが2つあります。
真っ二つになったカバーを組み合わせてみました。セロハンテープで止めていますが、本来は一体成形された一つの部品です。
プラグの結線状態です。
プラグのピンは9本あります。その他にシールド用の網線を結線する端子も見えてます(写真上側)。
ピンには番号がついていて、写真の一番左が9番ピンで、一番右が1番ピンとなっていました。
FG | ||||||||
緑 | NC | 青 | 黄 | 赤 | 黒・灰 | 紫 | 橙 | 茶 |
9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |